エキストラ

 「里見八犬伝」のエキストラ、ほとんど忘れかけていたのでしたが思い出したらいろいろありまして、少し備忘で書いておきます。
 きっかけは学生相談所の短期バイトのビラです。一日の拘束でバイト代は5000円ぐらい(昭和58年当時)だったかと、お昼のお弁当も別途支給でした。夏前ぐらいのロケで、エキストラのバスは県道30号線(志賀街道)を白川通から山道を登って行きました。山中越えの道です。バスは滋賀県に入る前に横道にそれ、ロケ地となっている場所へ着きました。
 私は友人二人と一緒に参加していまして、現地に着いてから「里見方の死体」として扮装の上、三人とも地面に一日中倒れていただけでした。視界に入ってくるところで馬に乗った夏木マリさんが何度か見えました。これは最初の里見城陥落のシーンだったはずです。
 小さい頃にNHKの『新八犬伝』をわくわくしながら見た口ですので、少々の思い入れもあってアプライしたのでしたが、結局できあがったものはイメージとはちょっと違うものでしたね。文句を言うほどのことでもありませんけど(笑)
 特筆すべきは帰りのロケバス、着替えに手間取った友人の所為でエキストラバスが帰ってしまって、私たち三人はなんと俳優さんの一部とマイクロバスに同乗ということになってしまったのでしたが(幸運にも、ということでしょうか)私の横の座席には大葉健二さんがいらっしゃいました。『宇宙刑事ギャバン』が隣ですよ(笑)
 眠ってらしたのでサインどころかお話もしませんでしたが、いとこの男の子が小さいときやたらはまっていた(一緒に見させられた)ので私も知ってはいた方でした。ちょっとどきどきしました。
 そんなことを、思い出したので書いておきます。ちょっと昨日、おとといあたりからノスタルジックな雰囲気にずっと浸っているようで…