最後の「黒人」大統領

【コラム】オバマ氏は最初で最後の「黒人」大統領ブルームバーグ


 ケネディ大統領はカトリック信者で初めて大統領となった。信じる教義によって政治的パーソナリティーを分類した場合、ケネディ氏は最後のカトリック教徒の大統領でもある。今となってみれば、例えば2004年大統領選の民主党候補ジョン・ケリー上院議員マサチューセッツ州)がカトリック信者だったことで、どんな政治的重みが生じただろうか。


 同じようにオバマ氏も最初の「黒人」大統領であり、最後の黒人大統領だったということになるだろう。オバマ氏の勝利によって、われわれは米国の歴史上の重要な一線を越えた。1941年の時点では遠い将来の地平に輝いていた一線であり、われわれはこれを2度と再び越えることはできない。


 オバマ氏は歴史を塗り替え、そしてこれから歴史を創ろうとしている。米国民の人種に対する感性はカトリックをめぐる旧世代の懸念がたどったのと同様の道を進んでおり、米国人のアイデンティティーや社会の一員という言葉の意味を定義し直し、すべての男女が平等である国家を実現する建国の約束をようやく成就させつつあると信じてもいいのだろう。(デービッド・M・ケネディ


 いい話?なんですがこの「建国の約束」っていうのがあやしいです。
 やはり新大陸選民思想っぽいものがアメリカの理念の基底にあるのかもしれないと思いました。