つけ足り

 【正論】京都大学名誉教授・加藤尚武 ノーベル賞の「揺り籠」づくり - MSN産経ニュース
 こちらのブックマークコメントにちょっと付け足しです。


 id:Brittyさん

  Britty 産経, 研究, 教育 尚武先生。//Dを教免によみかえろ。/id:uumin3 鳥取環境大はMまでしかもってないです&県外に大学生を流出させたくないという地元の意向があって出来た大学だから…。むしろ研究職の就職先を増やしているといえるかと。

 県の意向というのは考えておりませんでした。確かに少しでも学生を県内にという意義や、別の視点から研究職の片付き先になる、という意味は否定できませんね。
 ただ、これは個人的な筋からの話で(そのぶん当否は問いにくいのですが)加藤尚武氏は設立財団の頃から開学に関わって、氏は最初の学長になり今も名誉学長(これは称号だけですが)になられています。
 ブックマークで「ある程度は共犯」と書きましたのは、大枠では文科省の意図に沿って(そうでなければ開学は難しかったでしょう)それで学部でも修士でも作って、その先のことを他人事のように誰かの所為にはできないでしょうよ…という考えで書いたことです。
 就職先としてはなにがしかのプラスになったとしても、それは今の学生にはほとんどメリットとなり得ないんじゃないかという皮肉な考えもありました。少々穿ちすぎだったかもしれません。でもどこか、ちょうど加藤先生が御退官の時にすぐ新設大学の学長になるという筋書きが見事すぎて、それで環境マネジメント学科やら人間形成教育センターやらに入った子たち、そして環境情報学の院に入った子たちはどうなるの?という気持ちも実はあったりしたのでした…


 id:nennpaさん

 nennpa ポスドク, 大学 普通、「就職できないので博士課程のまま在学する」人のことを「ポスドク」とは言わないぞ。なんかこの人、現状を認識できているか疑問が多い。

 ここらへんの表現は、加藤氏が文系であるために出てきたものだと思います。契約制の職としての「ポスドク」は文系にはなかなかありません。(今でも学振PDとか以外はほとんどないんじゃないでしょうか)
 たぶんここの表現はポスト・ドクター(博士課程修了後のポジションなしの状態)について元々の意味でなにげなく使われているのではないかと。
 理系で「ポスドク」問題として出てきたようなものは、随分昔から文系では当たり前のものみたいにしてありました。しかも文系では90年代前半ぐらいまでは「ドクター」すらださないのがデフォで、システムとしても全くおかしなものだったのです。(そのため、たとえば海外から日本の博士課程にきて、ドクターがでないために悲惨なことになった例を私は知っております。本当に不条理としか…)