病院受け入れ拒否の記事
札幌市の2歳の女児が昨年11月、「専門外」などを理由に11の病院で救急搬送の受け入れを拒否され、通報から67分後にようやく受け入れられていたことが6日、分かった。(共同)
(中日新聞 2009年3月6日)
これだけ?と思うような記事(全文)。とにかく「受け入れ拒否」ということだけ伝えたいんだなあと感じます。
詳報は道新に。
札幌の女児、搬送遅れ病状悪化 11カ所で受け入れ拒否
札幌市内の女児(2つ)が昨年十一月、急性硬膜下血腫で意識不明となって救急搬送されたが、救命救急センターである三総合病院を含む十一の医療機関で受け入れを断られ、病院到着まで一時間以上かかり、症状が悪化していたことが五日、同市議会で明らかになった。市消防局は「脳外科と小児科が複合した難しいケースだったため受け入れ拒否が相次いだ」としている。
消防局によると、午後八時台に自宅で女児が倒れたと119番通報があった。救急車が駆けつけたところ、下半身がけいれんし、意識不明の重体だった。
救急隊は症状から脳疾患系の病気の可能性もあると判断。電話で受け入れ先を探したが、小児科の医療機関は「当番医に行ってほしい」と要請、脳神経外科の医療機関は「小児科は無理」などと受け入れを断った。
ようやく五カ所目の小児科医療機関に向け、搬送されたが、瞳孔の左右の大きさが変わるなど容体が悪化。同機関で対応できなかった。その後、救命救急センターである三総合病院にも「処置困難」などと断られた。最終的にはいったんは断った救命救急センターが受け入れたが、119番通報から搬送完了まで六十七分を要した。
女児は病院到着時点では生存していたが、市消防局はその後の容体を把握していないとしている。
各病院が受け入れを断った理由は「専門外」が五医療機関、「処置困難」が二機関、「ほかの患者の処置中」が二機関、「満床のため」「初診のため」が各一機関だった。
(北海道新聞 03/06)
受け入れて、容体悪化の場合に責任が取れないとするものが半分以上あったということでしょう。医療過誤訴訟などによって医療機関側が萎縮してしまっている例ではないかと思います。
それにしてもこの女の子、無事だったのでしょうか? そうであって欲しいです。