スーパーマーケットの閉店

 地元の小さなスーパーが閉店しました。引越しするまでは歩いていける一番近いスーパーマーケットだったのでよく利用しましたが、近距離とはいえ引っ越した後は、たまに車で立ち寄るぐらい。
 閉店を知ったのも4月の頭にたまたま入店して、サービスポイントがもう終わり(その場で清算してカードを回収)だったからでした。最後の日は何となく頭に入っていましたので、この週末、コーヒーの豆が切れていたので「お別れ」がてら行ってみたのでした。
 ところが開店直後だというのに駐車場はほぼ満車(50台も入らないような小さなものですが)。何事?と店に近づいてみると、
 全品3割引
 のポスターがぺたぺた貼ってあるんです。
 皆さんこれがお目当てかと、私も中に入っていろいろ物色。店内で引越し前にお隣さんだったおばあさんと会って挨拶。なんでも次の日は「全品5割引」だというのですが、すでに商品の棚には空きが見えるぐらいで、ちらしにも「商品が無くなり次第閉店」の旨書いてありましたし、これはもう今買わなければなくなるだろうと思えたのでした。
 言ってみれば全品「処分品」のコーナーに入っているみたいなもので、電球やライターなどの雑貨から、お酒など通常値引きしないようなものまで全商品3割引きなんです。
 消費期限などを見ながら、保存が利くものでちょっと高めのもの(いつもは買いづらいもの)を中心にかごに入れていきました。たとえば普段はajinomotoのオリーブ油を買うところを直輸入のそれにしたり、お高いごま油を買ってみたり、2千円台の半ばで手を出さなかった日本酒を選んでみたり…と、少し気分を高揚させながらあれこれかごに放り込んだのでした。
 結局全部で1万円を少し越えるぐらい。あれこれ全部使うものではありますが、少々買いすぎたかなとも感じます。それでもレジに全部打ち込んだ後で「3割」引いてくれたので、8千円を切るぐらいの支払いにまあ満足といったところ。この時間に来なければ、乾物類やお米類もとうに売り切れていたでしょうね。ぎりぎり間に合った観がありました。


 月曜日、仕事を終えて寄り道ぎみにスーパーの前を通ってみると(この日が本来の閉店日でしたが)、当然の如くもう扉は閉められていました。中に整理する人の姿は見えましたが。
 なんでもかんでも不況の所為にするのもおかしな話で、この店はこの店自身の問題を抱えていたのかもしれませんけれども、何となく寂しさを感じさせるような閉店ではありました。
 お世話になりました、お疲れ様です。