お盆
お盆で亡くなった人の魂が帰ってくる。
実家では旧盆にはお墓を掃除して、仏壇を飾りつけて、棚を作って、そうしてご先祖をお迎えしていたものでした。
改めてお迎えするぐらいなんだから、普段は仏壇の御位牌のところにもお墓にも亡くなった方はいないと考えるのが道理。
ところが仏壇のお水をかえて毎日拝んだり、お墓にだって何かあれば手を合わせたりするのです。
いったい「霊」はどこに? なんて小さい頃は思ったものでした。
いろいろな信憑が残って、あそこにもここにもいるということなのでしょうけれど、一番合理的に考えられるのは「手を合わせる私たちの心の中に」というあたりではないかと。
ところがこういう一見よさげな解釈、あまりお経をあげに来るお坊さんは言わないですね。
これを言っちゃあ商売あがったり…なのかもしれません。
それでも私たちは手を合わせるのですけど。