世代交代選挙

 民主党が勝ちました。メディアで320議席を窺うとか、自民100割れも、などと煽っていましたので、大勝なのでしょうが今ひとつそこまでは思えないという皮肉な感じも受けます。もしかしたら少しばかりアナウンス効果もあったのでしょうか。
 選択は為されたということで、どこまで国民の負託にこたえることができるか一生懸命頑張っていただきたいところです。ただ、組閣して国会が始まれば政権交代の実感もでてくるでしょうが今のところはあまり。むしろ昨日少し開票速報を見ながら思えたのは、若返り・世代交代が一気に進んだなあというあたりでした。
 元首相だ代表だ、閣僚経験者だといった方々が次々に落選し、よそにいれば名前も聞いたことのない若い方々が次々当選するのを見ました。素直に、これは一気に国会が若くなるという感想を持ちました。おそらく議員の平均年齢は10歳(あるいはもっと)若くなるんじゃないでしょうか。世代交代がいつまでも為されないのはよろしくないと思いますが、ここまで一度に進むというのも多少の危惧を感じさせるところ。そういった小市民的な危惧を吹き飛ばすように、若々しい政権になってくれるかどうかも注目です。
 

 あの郵政選挙が一気にひっくり返った選挙でした。小選挙区が絡んでくる以上、今後も一つ一つの選挙が「政権交代選挙」となるかもしれません。自民党など、あるいは他の党、もしかしたら新しい党が、次の選挙では「政権交代」を旗印にする権利を得るわけです。民主党は真価を問われる政権の座についたということを忘れてはいけないでしょう。
 名前だけで勝てる時代が終わったのだとしたら、それはとても良いことである反面、多少の不安定さも併せ持つ政治の季節になったということです。あと何度か総選挙を経ないことには、今後の成り行きは読めないという感じですね。