事業仕分けの舞台

「能なしでもできる」発言など仕分け人が謝罪YOMIURI ONLINE

 政府の行政刷新会議が16日に行った「事業仕分け」で、民間の仕分け人である「Office WaDa」の和田浩子代表が、21世紀職業財団の業務内容を「能なしでもできるかもしれない」とした13日の自らの発言について、「言葉のチョイスを間違った。不適切な言葉を使った。申し訳なかった」と陳謝した。


 この日はほかにも、データの誤りなどについて、仕分け人からの訂正や謝罪が続いた。(後略)

 やはりあの「事業仕分け」の現場は舞台と同じようなものだったらしく、舞い上がって失言(暴言)してしまうような具合になっていたようです。とても冷静な議論だったとは言えませんね。


 公開でやるということの意味はあくまで(場合によっては)検証可能・批判可能ということにあるものでしょう。その意味では暴言を謝罪するというこういう事例がでてきて、一定の評価はできるということかもしれません。
 ただし公開していたからといって、見聞きしていた人に認められたことになった…とはくれぐれも勘違いしないで欲しいです。参観者が口を挟むシステムは用意されていませんし、時代劇中の公開処刑のような感じで竹矢来の向こうでは「可哀相に」とかつぶやいている町人たちや、もしかしたら深編み笠で刀の鯉口を切っている怪しげな浪人さんがいるかもしれません。
 もちろん最終的な判断を下して廃止や凍結した事業に対しての責任は、それを決定する「政治」にあるということなので、お間違えのないように…