「こころのケア」ボランティアについての注意事項

 これも中越地震の時、新潟県がまとめた「こころのケア」ボランティアについての注意事項です。善意の活動ではあっても、災害心理についての知識がなく却って被災者の方々の症状を悪化させては本末転倒だということで…

1 被災者に震災の時の様子などを無理に話させることは避けてください。

 被災者が話したい話を丁寧に聞いていただくことは、被災者の心を和ら
げる場合が多いのですが、話したくないのに話させることは、震災のとき
の恐怖や不安が強まり精神的に不安定になるおそれがあります。


2 ボランティアの方は、持参したお薬や栄養剤などを、被災者に渡さない
ようにして下さい。お薬については適切な用法・用量に基づく服用の必要
から、県から派遣した医療チームが処方します。


3 不安で夜眠れない、食欲がない、気持ちの落ち込みが激しい、不安で
落ち着かない、体の調子が悪いなどの症状がある人などについては、医療
機関や「こころのケアチーム」等の専門家にまかせてください。ボラン
ティアだけで対応しないようにして下さい。


4 被災者の話を聞くことで、ボランティアの方自身が動揺したり、精神的
に不安定になることもあります。また、がんばりすぎて疲れてしまうことも
あるので、自分自身の健康に注意し、休養を心がけてください。


5 被災者の方々は、相手が善意であっても自分の意に添わない支援は当然
断ることが出来るということを念頭に置いて活動してください。

 ということで、今日は受け売りなんですが、自分が避難されてきた方々とお会いするときのために何か心がけるための覚書です。