2005-08-26から1日間の記事一覧

サムトの婆が帰つて来さうな日

黄昏に女や子供の家の外に出てゐる者はよく神隠しにあふことは他の国々と同じ。松崎村の寒戸といふ所の民家にて、若き娘梨の樹の下に草履を脱ぎおきたるまま行方を知らずなり、三十年あまり過ぎたりしに、ある日親類知音の人々その家に集まりてありし処へ、…

昨日のついでに(朝鮮語と日本語)

昭和三十年、フロイトの先駆的な紹介者である医学博士安田徳太郎氏の『万葉集の謎』、光文社、が世に出ます。ここで語られたのは「日本語レプチャ語起源説」で、ヒマラヤの谷底に住むレプチャ人の語る言葉が日本語につながり、『万葉集』の歌のほとんどがレ…