外国人参政権

 外国人参政権が問題となる中、国会議員による次のような発言があります。いずれの政党の方の発言かおわかりでしょうか?


 「たとえ永住権者だといっても、国民でない外国人に参政権を与えることは憲法に違背する」


 憲法が、全ての国民は法律が定めるところによって選挙権を持つと明示している以上、外国人参政権違憲だ」


 外国人参政権許容の試みは、冷厳な国際社会の現実から顔を背け、国際行事の雰囲気に便乗した側面がある」


 答えは、それぞれハンナラ党民主党(韓国)、民主党(韓国)となります。


 これは、2002/02/28の朝鮮日報の記事からの引用です。当時を思い起こしますと、参政権問題につきましては韓国で永住者の地方参政権ができるぞという話(願望?)が、わりに広く流布していました。この種の問題は相互主義が原則だから、日本も当然韓国にあわせて外国人参政権を与えなければならなくなるんだ、という具合の一部在日の方々や「差別反対」の日本の方々の意見が諸処で聞かれたものです。
 私の知人の在日の人たちでそれほど威勢のいい人はいなかったのですが、こういうのは声高に確信を持って話した人が勝ち、という側面が確かにありまして、私もほとんど「そうなったら日本政府はどうするんだろう?」という段階を想像したりするくらいでした。


 しかし結局は韓国ではあっさり外国人参政権が否定されてしまったようで、その後この問題について韓国のことを話される一部在日の方も「差別反対」の日本人の方もいらっしゃらなくなりました…


 ということで、結構重要な備忘です。元記事を奇特な方が下記urlで保存なさっておられます。
 http://members.tripod.co.jp/koreawatcher/docs/sanseiken.htm

外国人参政権』導入霧散


20才以上の長期居住外国人(永住権者)に地方選挙投票権を付与するという『外国人参政権』の導入が霧散になった。
国会法司委(委員長 パク・ホンギ、朴憲基)が28日、全体会議で国会政治改革特委(委員長 カン・ジェソプ、姜在渉)が用意した選挙法改正案の中の外国人参政権条項を「憲法に違背する」という理由で削除して本会議に提出し、この日、法案が処理されたため。

会議でハンナラ党キム・ヨンギュン(金容鈞)議員は「憲法(1条)は『大韓民国の主権は国民にあり、全ての権力は国民に由来する』とされている」とし、「たとえ永住権者だといっても、国民でない外国人に参政権を与えることは憲法に違背する」と反対した。

民主党チョ・スンヒョン(趙舜衡)議員も「選挙権と被選挙権の主体は国民であるが、国民とは大韓民国の国籍を持った内国人を意味する」とし、「憲法(24条)が、全ての国民は法律が定めるところによって選挙権を持つと明示している以上、外国人参政権違憲だ」と加勢した。

特にチョ議員は「去る99年、憲法裁判所は『在外国民に選挙権を付与しない理由』について、『選挙権は納税、兵役、その他の義務と結びつくため、国家に対する義務を履行しない在外国民に選挙権を認めることはできない』という決定を下した」と想起させた。

同じ党のハム・スンヒ(咸承煕)議員は「米国、英国、フランス、ドイツ、日本などの先進国も、該当国に居住している韓国人に選挙権を与えていない」とし、「外国人参政権許容の試みは、冷厳な国際社会の現実から顔を背け、国際行事の雰囲気に便乗した側面がある」と指摘した。

これについて政治改革特委で民主党の幹事であるウォン・ユチョル(元裕哲) 議員は「法司委員らの説明が妥当だと判断する」と言い、政改特委はこの日で活動を終了した。

(ソウル=連合ニュース イ・ガンウォン記者)