はやぶさ帰還の目処立つ。そして…

 日本惑星協会から、昨日付けでTPS/J wakuwakuメール No.17が届きました。そこには

日本惑星協会です。

お待たせいたしました♪ようやくあなたの名前が着陸します。

 との言葉が…


 小惑星イトカワに向かった探査機「はやぶさ」のトラブルについては以前の日記に記しましたが、なんとかミッションを続行して帰還する目処がつき、予定通り88万人の名前を載せたターゲットマーカー(私とわんこの名前を含む)を投下して、さらに二度の着陸・資料採取を行い、2007年に帰ってくることが本決まりになったとのことです。
「はやぶさ」サンプル採取の日程決まる!

はやぶさ」は、平成17年9月12日に、目標とする小惑星イトカワの手前約20kmの距離に静止し、その後、距離を約3kmまでに降下させるなどにより、本日までイトカワの詳細な科学観測を行ってきました。


はやぶさ」は、既にお知らせしておりますように、本年7月31日および10月3日に、リアクションホイール(姿勢制御装置)3基の内2基に相次いで不具合が生じ、同ホイール1基とジェット(化学エンジン)による姿勢維持機能に切り替えて運用を行ってまいりました。この間も探査機の運用は正常に維持されてきています。


帰還までの運用を完遂するためには、姿勢維持に必要な燃料消費量を削減することが必要です。このほど、新規に導入した制御策により、微小なジェットの噴射を精度よく管理して加える方法にめどがつき、帰還までに必要な量を確保できることが確認できました。本機能については、すでに軌道上の試験にて確認を終えています。このため、今後新たな機器の故障がないかぎり、帰還にいたるまでの運用は可能であるとの判断にいたりました。

(不具合の状況とその対処についての情報は、「泥酔論説委員の日経の読み方」さんの記事、探査機「はやぶさ」、2007年地球帰還へに詳しいです。)


 今後の予定は以下のようになっています。

 (1)11月4日(金) リハーサル降下
     この時に88万人の名前を載せたターゲットマーカーと、
     ミニロボットのミネルバイトカワの地表をジャンプしながら調査する)を投下。
 (2)11月12日(土)第1回着陸・資料採取
 (3)11月25日(金)第2回着陸・資料採取

 打ち上げから二年半、成功を祈っていたミッションがもう目の前です。