黄禹錫教授謝罪

 7時のNHKニュースで、黄禹錫ソウル大教授が一切の(教授職以外の)公的地位から降りる旨を述べた謝罪会見の模様を流していました。倫理的問題があったと認め、前面全面的な謝罪です。(NHKのサイトにはあげられていません)(→過去日記
 「卵子、部下2研究員が提供」ソウル大教授認める

 【ソウル=中村勇一郎】世界で初めてクローン技術を使ったES細胞(胚性幹細胞)作製に成功した黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大教授は24日、卵子提供を巡る疑惑について記者会見し、部下の女性研究員2人から卵子の提供を受けたことを認め、謝罪した。


 身体に負担をかける卵子提供には自発性が求められる。昨年5月、英科学誌が、教授と研究員という関係では自発性に問題があるとする疑惑を提起、黄教授は「提供の事実はない」と完全に否定していた。


 しかし、この日の会見で黄教授は、卵子提供を受けた事実を認めた上で、「当時は卵子が不足していた。本人から提供したいと言ってきた。私は教授の立場として止めた」と釈明した。


 これまでの虚偽説明については、「研究員のプライバシーを考えた。倫理上問題だとは知らなかった」と弁解した。


 一方、黄教授は、日本人向けの卵子あっせん事件で、生命倫理及び安全に関する法律違反の容疑で家宅捜索を受けた産婦人科から卵子の提供を受けていた。この点については「産婦人科が特別な方法で調達しているのではないかという疑念はあった」としながらも、病院側の「問題ない」との説明を信じたという。


 産婦人科は2002〜03年にかけて、1回あたり150万ウォン(約17万円)の報償金で女子大生らから卵子を入手し、黄教授に提供していた。
 (2005年11月24日19時26分 読売新聞)

 この読売の記事では、日本人に向けて卵子斡旋があった事実が仄めかされていますが、上記日記に書いたようにそれは特に秘密というわけではなく、かつては韓国では法的に問題がなかったことなのです(倫理的問題はここでは違う問題です)。


 へたをすると、日本人が韓国人の卵子を買い漁った…とかいう誹謗記事がでかねないと思うのは杞憂でしょうか?