2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

先祖とお盆2

お盆の行事として行われる盂蘭盆会(うらぼんえ)は、旧暦の七月十三日から三日間(新暦の七月、あるいは月遅れの八月にも)行われるもので、地域によって祭時が異なります。 盂蘭盆(盆、お盆と略称) 盂蘭盆経に出る語。…サンスクリット語ullambanaに相当…

夢あはせ

宇治拾遺物語 伴大納言事 巻一ノ四 これも今は昔、伴大納言善男は佐渡国郡司が従者也。 彼国にて善男、夢に見るやう、西大寺と東大寺とをまたげて立ちたりと見て、妻の女にこのよしを語る。妻のいはく、「そこのまたこそ、裂かれんずらめ」と合はするに、善…

先祖とお盆1

ちょうど月遅れのお盆の期間ですので、それにちなんだことを書きたいと思います。 先祖(祖霊)について日本人がどういう観念を持っているかを話すとき、柳田國男の『先祖の話』はまず欠くことができないでしょう。しかし、この『先祖の話』(ちくま文庫版『…

SAMURAI7を観る4

ますますウキョウが好きになってきた今日この頃(笑)。 失敗 ちょっと最後の七話分の見方をしくじりました。キララの態度が嫌になり、カツシロウがかわいそうになって感情移入して、そちら側のグレた(ひねた)見方になりましたので面白さが多分半減。もう…

SAMURAI7を観る3

またまた一日分遅れていますが、とりあえず十五話からの感想です。 十五話はいくつか伏線を張っていますね。一つは十四話あたりで悪い予感があったものですが、キララがカンベエに惚れているということ。また、その後のオリジナルな展開でリキチの女房を取り…

日航機墜落から20年 手記に見る死生観

あれからもう20年ですか… 今朝の「めざましテレビ」でも言及がありましたが、日航ジャンボ機墜落事故のご遺族の手記をまとめた『茜雲』という本が先月出版されております。これはご遺族のうち半数以上のご家族で組織された「八・一二連絡会」が編集なさった…

SAMURAI7を観る2

また一日分遅れですが感想など… 八話から十話まではオリジナルでしたね。この世界の仕組みの一端を見せ、意ならずもノブセリの言いなりになる農民の苦衷を見せ、そしてキュウゾウを仲間に加える。そういう話の展開でした。 カンベエたちがマロから逃げるため…

憲兵警察

SAMURAI7を見ておりまして、ちょっと気になったのがサムライ狩りをする警邏隊(警察)の人数が少ないのではないかということでした。最初は円筒ロボットなども機動力として持っているのでそれなりかなとも思いましたが、カツシロウの刀で両断されるくらいの…

「造反議員」に対する「刺客」という表現

こういう表現で「煽っている」メディアが多すぎます。この言葉を使ったところはこの選挙に関しては情報を疑ってみる(いえ、むしろ信じない)ことに決めました。 政党は、基本的に政策を実現するための機能集団です。それは地縁・血縁の集団でもなければ、家…

SAMURAI7を観る

一昨晩よりBS2で「SAMURAI7」が連続放映されています。『七人の侍』を翻案したアニメですが、本放送はハイビジョン放送のみだったので初見です。夕べは初日の録画分#1〜#7を続けて観ました。そこまでの感想などを… 翻案ものとしてはちょっと前に『巌窟王』が…

ジダンの反論(それは私の兄弟だった)

ジダンのインタビューがそこここで話題になっていますが、彼の公式サイトに置かれている最新のインタビューでは、彼は別に神秘的な体験をしたとかいうわけではなく、フランス代表復帰を考えたのは彼の兄弟と話していたときだったと反論しています。『フラン…

Nagasaki

黙祷

ある変人

枕にすることさえ厚過ぎて難しい平凡社の『哲学辞典』(旧版)の「哲学者」の項目に、次のような記述がありました。 …哲学者は一般人とはことなって、世間の雑事にとらわれず、その風貌も常人とはことなっている場合が多かったので各国共通のものとして、つ…

素朴な疑問

衆議院が解散しました。解散したということは、衆議院議員は失職するということでもあります。ならばなぜ、 解散が宣せられた瞬間に、万歳三唱が行われ、互いに握手し合うのか? 失職が嬉しいわけでもなさそうですが… とても不思議に思いました。

小さく祝おう

大会がどうあれ、メンバーがどうあれ、いろいろありましたが… 勝利おめでとう>日本代表 勝って得るものもあると思います。メンバーがいつもと違っただけに、これは勝たなければ大きい意味は得られなかったはずです。だからおめでとう。 田中の怪我で心配し…

黙祷は独りでやっても黙祷です

昨日の高校野球開会式の前、広島の高校の選手が8:15の黙祷を皆でやりたいと言い、他校にも呼びかけさせて欲しいと大会本部に言ってきたとのことで、経緯などは下記の記事を。何か高野連が悪者にされかけている印象もありますが…。 高陽東の原爆黙祷巡り混乱 …

聖とかかわる女性3 

さて今日は男女による政教一致の「まつりごと」についてです。昨日までの話で女性の巫(ふ)というものについて述べましたが、神事を司る女性と政事を司る男性の組み合わせというものは意外に多くその例を見ることができるものです。 しかしながらそれが「き…

土崎空襲

初めてfinalventさんの極東ブログにコメントを書きました。ちょっと緊張(笑) 内容は何でもない事実関係の指摘で、私の父の実家が秋田県の土崎というところにありまして、そこに1945年8月14日、米軍の空襲があったということを書かせていただいただけです。…

平和祈念式典

今年もまた式典の中継を見、黙祷いたしました。 年毎に、饒舌な言葉や音楽が不要に思えてきます。 被爆者の方の思いがどのようなものであったか、それは各自が考えることですが… ほんとうのところは、私にはまだわからないのです あそこで語っている人たちの…

聖とかかわる女性2

昨日は、日本の古層の宗教伝統として「未婚の女性が神に仕える」という考え方があったということと、その女性が神事を司り、彼女の男兄弟が政事を執り行うという政教一致の統治形態があったと考えられるということを書きました。 「未婚の女性が神に仕える」…

聖とかかわる女性1

飾ったお雛様を早く片付けないと嫁き遅れるとかいうジンクスがあります。この類の伝承を「女性と聖とのかかわり」から考えてみることができます。 家で神様におそなえ申した供物を、女の子には戴かせるものではないという言い習わしは、今でもまだ弘く地方の…

彼らはなぜ傲慢なものいいをしてくるのか?

おとといの日記にいただいたコメントをはじめ、久々に韓国がらみのエントリーが続きまして意外なほど多くの方が関心をもっておられることに改めて驚きました。そしておそらく、私も含め、彼らがなぜああいう態度を日本に対してとるのだろうといろいろ考えて…

日本代表の層は厚い!

と、声を大にして言いたい朝。 引き分けの結果には満足などできませんが、2点のビハインドから追いつけたことは評価しますし、それ以上に選手たちがモチベーションを見せてくれたことが嬉しいです。 メンバー総入れ替えで、ジーコさんはこの大会を捨てた?…

稲の伝来の話

遥か古代に中国揚子江下流域において稲作が始まりました。陸稲種の熱帯ジャポニカは縄文期に先行して南島経由で日本に渡来し、青森まで到達していました。この熱帯ジャポニカ種は日本経由で半島に渡った可能性があります。また水田を用いる温帯ジャポニカ種…

靖国信仰を捨てろと言う人

ひさびさに靖国神社のことについて触れますが、それがこのような暴論に接してであるということを悲しく思います。また八月がやって参りました。靖国についてかまびすしくなることでしょう。しかし何が言われたとしても、参拝なさりたい方はして、関係ないと…

気分を盛り上げるために回顧してみる

ken_woodさん@『多分後で書き直すと思う』経由 http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1117753443/568より ベストの布陣? 【決定力のある柳沢】 【慌てない玉田】 【無駄にコネない中村】 【覇気のある小笠原】 【サボらない福西】 【協調性のある中田…

さらに補遺

昨日触れたナイーブな方々のことです。何か管理とか縛りとかをやめて自由気ままにやらせれば、それで社会がうまくいくというように「素朴」に考えていらっしゃる方々の思想の系譜は、17世紀ごろからのヨーロッパのリベラリズムに淵源があるように考えます。 …

昨日の補遺(コスモポリタニズム)

コスモポリタニズム(といいますか世界市民というもの)の概略はたとえばこちらにも簡単な辞書的記述がありますが、二色ありますね。 実際に政体として一つの世界国家を作ることを目指すものと、お互いの間での(上下などの)差異をなくそうとするものと。 …

まけた!

ちょっと残念で言葉がありませんが、北朝鮮に負けてしまいました。勝って嬉しい分だけ負けて口惜しいわけで、負けで残念でない場合は勝っても喜びが少ないでしょう。だからこれは仕方がないと思います。 ピッチはとても暑く、韓国人が皆敵方の応援に回ってア…