ナショナリズム

用語

ナショナリズム関係の議論は用語がややこしいといいますか、その是非を含めてどう考えるかで違った定義を(意識・無意識を問わず)採用してしまっていたりととても混乱するところです。 nationalism 愛国意識、民族意識、民族主義、国家主義(cf.ethnocentri…

アウシュヴィッツとナショナリズムとは同じ話か?

東浩紀氏の「東浩紀の渦状言論」とfinalventさんの日記(「東浩紀さんへの返信」など)で少し議論が始まりかけて、そしてなんだか「読者に判断を委ねる」というところで納まってしまったようです。 ポイントはナショナリズムと全体主義、そして反ユダヤ思想…

昨日の続き

ナショナリズムとは何なのか、ということについての再考を含んだ形でのナショナリズムの現れ。もし90年代半ば以降から新しい形のナショナリズムが見えているとすれば、それはおそらくこうしたものではないかと考えることがあります。 ナショナリズムとは何か…

「若者のナショナリズム」(大澤真幸)について

先日、朝方の地震に目を覚まし、地震情報をとつけたテレビでいきなり大澤真幸氏の『視点・論点 若者のナショナリズム』という論説番組(NHK)を目にしました。この番組で語られた全文は以下のところにあります。 視点・論点 「シリーズ戦後 『若者のナショナ…

愛国心とかネオ・リベラリズムとか(書評)

薬師院仁志『日本とフランス 二つの民主主義 不平等か不自由か』光文社新書265(\740) 「政治について頭の中のごちゃごちゃしたところを一度はっきりさせたい」とか、「ほんとは右でも左でも主張はよくわからないしどこを応援するか考えたい」とか思ってい…

革命のナショナリズム

特に中世期以降のヨーロッパ王室は「国際的」でした。たとえばハプスブルグ家やヴェッティン家のように諸国の王族と婚姻関係を作る名家が少なからずあり、各国の各王朝、そして貴族層は通婚をはじめとして国の枠というものに囚われてはいないように見受けら…

あたりまえのものとしての愛国心

kechack氏@Sapporo Lifeで「単因論を排す」というなかなか面白い記事が書かれています。 ○○問題は××がいけないからだ。△△さえ実行すれば問題は解決する。こういった言動を頻繁に行う人を行う人間や、そういう言動を鵜呑みにする人間は少なくないが、私の経…

余談 ナショナリズム考

ナショナリズムを良し悪しで考えるのが正しいとも限りませんが、あえてそういう見方をしたとき、私はナショナリズムだからそれは良いという立場にも、ナショナリズムだからそれは悪いというという立場にも立っていません。基本的にはナショナリズムって何だ…

そこに生れたこと

土曜日に書店に行き、そこで阿川尚之氏の『憲法で読むアメリカ史(上)』(PHP新書318)を購入しました。ページを繰り始めた第一章の冒頭あたりに、前回の合衆国大統領就任演説の言葉が引用されていました 世代を超えてアメリカを束ねるかずかずの永続的な価…

樹形図モデルと河川図モデル

Schwaetzer@おしゃべりSchwaetzerの飲んだくれな毎日さんのところでここ数日日本人論でコメントも含めて盛り上がっておられるようです。この手の話は私もよくいたしたもので、ある程度考えて話してはペンディングのような感じで何度か試みておりました。同…

海外での事件

カンボジア北西部でのインターナショナル・スクール幼稚園立て籠もり事件の顛末が明らかになってきました。この人質事件で園児の一人が殺される結果になったことは、非常に残念なことです。ですが、あれだけパンパン撃ち合いをしながら最小限の犠牲で済んだ…

サッカー日本代表の勝利を喜ぶということ

ワールドカップへ向けた、アウェイでの重要な一戦に勝ちました。日本代表おめでとうざいます。代表チームに一人の直接の知り合いもいない私としては、この嬉しさがナショナリズムの一つの形であることを認めなければいけないかと思います。 以前にナショナリ…

自国嫌悪

「自己嫌悪」というものについて私が最初に説得力のある意見だと思ったのは確か岸田秀氏の著作の中のものでした*1。それを種に自分の中でいろいろ足したり引いたりしていますので、元ネタからはずれているかもしれませんが、今これについて思っているのは大…

ナショナリズム4

猫は自分勝手にすべき? 私は猫よりも犬が好きかなとは思いますが、猫も決して嫌いではありません。とはいえ猫好きの方に比べれば、猫と付き合うことの楽しさを低く見ていると思われるでしょう。 さて良くも悪くも猫の行動の特徴として、自由気まま(悪く言…

ナショナリズム3

「〜人」は〜である 昨日はこの言い方について主に述べました。普通に語られる一つの表現なのですが、実はそこに二通りの用いられ方があるのではないかというのが考えたことでした。 二通りのものとは、一つは定義となるようなもの、もう一つは代表的な属性…

ナショナリズム2

一昨日の日記ではとりあえずまとめてしまったのですが、すっきりした感じもありません。まだまだこれは考えをいたさなければならないところが多くありそうです。今日はさらっと少し続きです。 国籍 憲法第10条に「国民の要件」というのがありますが、そこに…

ナショナリズムについて

ナショナリズムはもともと「民族」が独立国家を目指す過程で成立するものでした。「民族」という理念の下に国家を形成する、その構築のエネルギーとして、ファナティックな力をも発揮するナショナリズムという現実的な神話が必要とされたのです。その意味で…