倹約至上の気分

これは民主党がどうだとかいうことに限定できないのですが、どうにも財政的に何らかの問題があるときは「節約・倹約」が真っ先に(そして決定的に)重要だと思ってしまう方々が少なからずいるようです。 この気分は「入るを計って出ずるを制するならば常にそ…

教育が投資だとすると

以前に、教育を投資とみなして云々する話を多く耳にして、教育は投資なんかじゃないのにといろいろ思い(ブログにも書こうかなんて考えていた)時がありました。そうやってうだうだ考えているうちに、ああそうかと、投資のリターンは子供にくる(受益者は子…

科学政策パラダイム

「商業的な製品の応用・改良は行うが、オリジナルなものは出せない国」という評判は、ちょっと聞くとまた月並みな日本論か…と思ってしまいそうになりますが、実はこれ第二次世界大戦以前アメリカ合衆国に対する評価だったそうです。先の大戦以前は基礎研究を…

事業仕分けの舞台

「能なしでもできる」発言など仕分け人が謝罪(YOMIURI ONLINE) 政府の行政刷新会議が16日に行った「事業仕分け」で、民間の仕分け人である「Office WaDa」の和田浩子代表が、21世紀職業財団の業務内容を「能なしでもできるかもしれない」と…

事業仕分けに一言

政府の行政刷新会議が行っている事業仕分け。もちろんこれが最終決定ではないということでスルーしてもいいのですが、あまりに見苦しく感じたのでちょっと書いておきます。 今までの無駄を洗い出す、これはまあ結構でしょう。拙速でも議論ができることに意義…

文化に上も下もないでしょ?

⇒文化の地域格差は人の格差か?(はてブついでに覚書。) タイトルを見た瞬間に思ったことが「文化に上も下もないでしょうに」の一言。 上だの下だの言えるのは、あくまで同じ基準の評価軸に乗っているものについてだけ。モンゴルの遊牧民の食文化と、ベトナ…

カースト制度

紀元前1500年頃にアーリア人のインド進入があった…とは高校の世界史で習うところの事項。その時異民族を征服しつつインドに入ったアーリア人が、ヴァルナ(=肌の色)の異なる人々を支配・統治するために作られたのが、いわゆるカースト制度の原型と考えられ…

変われば変わるもの?

⇒水道水が“おいしくない”……東京と大阪で大きな差(Business Media 誠) 水道水を10点満点で採点すると何点ですか? ミツカン水の文化センターの調査によると… 当然「大阪の水はおいしくない」という結果が出ているかと思いきや、この調査では中京圏・東京圏…

ちょっと勘違いなジャーナリスト

⇒政権交代でも思考停止の日本メディア(NewsWeek日本語版 TOKYO EYE) 今週のコラムニスト:レジス・アルノー … 8月30日の総選挙で民主党本部に詰めていたとき、私の頭に浮かんだのはこんなバカげた光景だった。日本のジャーナリスト5人に、次々と同じ質問…

論点先取の文章が何故少なかったのか

今でこそ学術的な文章では論点先取にすべきだ(結論を冒頭に述べるべきだ)というのが常識になっていますが、ほんの二、三十年前あたりまでは(文系の論では特に)結論を最後に持ってくる文章が多かったように記憶しています。今でもこの傾向は少なからず続…

「白洲次郎」の登場人物

NHKのドラマ「白洲次郎」の第三回を視聴しました。以前に第一回、第二回を見ていたからですが、全体として饒舌ではなく、映像で見せようとしたところにはそれなりに満足。おそらくこのドラマでは、伊勢谷友介の白洲次郎に好き嫌いがでるところでしょう(私は…

所得と学力

⇒世帯年収高いほど高学力 08年学力テストの小6(京都新聞)(※) 昨年実施した全国学力テストの公立小6年生の結果について追加調査した文部科学省の専門家会議は4日、保護者の年収が高い世帯ほど子どもの学力が高いとする調査結果を報告した。年収12…

首のしわ

のりPの会見。一瞬驚くほど若くも見えたのですが、首の深いしわにはさすがに手が回らなかったようで、さすがに年齢を感じてしまいました。 デコルテのケアはさすがに拘留中はできなかったということでしょうか。あるいは普段使いのコスメキットがまだ手元に…

「ラブプラス」話で反射的に

⇒「ラブプラス」に感じるごく私的な違和感(G.A.W) いくつかの記事でしか「ラブプラス」というゲームは知りませんが、このエントリでnakamurabashiさんは相当な怖さと言いますか危惧を、それに対して感じているように私には受け取られました。 またその漠然…

コミュニケーションコスト

昨日帰宅してシャワーを浴びて髪を乾かしている頃合いに玄関のチャイムが鳴りました。 インターホンの調子が夏の初め頃から悪く時々聞こえなかったりしたのですが、不幸にもこの時もそういった状態で、雑音の中から何か声がしているような感じだけで一言も聞…

バイキンマンは死なない

もしバイキンマンが宇宙から来たある種の細菌、単細胞生物だとしたら彼に死はやってきません。 そもそもいったい死とは何であろうか。現代の生物学の知見が提出する、「死」というものについての次のような新しい見方がある。 それによれば、死というものは…

報われる

先日、NHK映像ファイル『あの人に会いたい』という10分番組で沢村貞子さんの回があり、録画していたのをちょっと間をおいて視聴したのですが、思わず泣けるようなことを語ってらっしゃいました。報われた人生だったんじゃないかと、そう思えました。 この番…

秘書がいないのなら博士を雇えばいいじゃない

アントワネットの顰みに倣って言うなら、まさにそういうことです。 民主党で大量に新人議員が誕生して、国家公務員1種相当とも言われる、資格を要する国会議員政策担当秘書が足りなくなる…という話をどこかで耳にしました。大変ですね。まあ雇わなくてもい…

世代交代選挙

民主党が勝ちました。メディアで320議席を窺うとか、自民100割れも、などと煽っていましたので、大勝なのでしょうが今ひとつそこまでは思えないという皮肉な感じも受けます。もしかしたら少しばかりアナウンス効果もあったのでしょうか。 選択は為されたとい…

投票日

⇒《政治決戦24時:28日》「逆風の原因を考えねば」(asahi.com) 民主党の小沢一郎代表代行が高知市内で街頭演説し、「皆さん自身の一票一票で、皆さんの政府をつくることが出来るというのが民主主義の仕組みだ。自民党に投票しておいて、今の政治に文句…

妹が来訪

近間の里帰り的ものらしい。 姪っ子と甥っ子を連れて昨日から。 子供の相手は体力を消耗します。

IBMがSPSSを買収

夏のびっくり SPSSと、ユーザの皆様にとって刺激的な時を迎えました。 SPSSがIBMによる買収に合意したことは既にご存知の方も多いかと存じます。 まず、皆様の長年にわたるご愛顧、そして、この最高の出来事へ到達することを可能にしてくれたことを心より感…

宗教的な「ずらし」

宗教的な価値観は、世俗の価値観とは違った尺度を与えてくれます。社会の中で不遇をかこつ人、通常の尺度では浮かばれない人、腹が立って仕方が無い人などに別のものの見方をさせてくれる可能性があるのです。 「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」…

ハレディーム(ユダヤ教超正統派)の問題

この夏、ユダヤ教超正統派(ultra-Orthodox Judaism)と呼ばれるハレディームの人たちのことをたびたびメディアで目にします*1。話題になったばかりのコシェル携帯の他に、彼ら独自のネット検索エンジンKoogleのこととか、同性愛者に対するヘイト犯罪の背景…

復帰

とりあえず、形の上では 頭の中はまだはらいそなので、ぼちぼち旧に復するつもりです 二十うん年ぶりの海は気持ちよかった (怖れていた筋肉痛も酷い日焼けも今のところなしです) さすがにひとさまのご厚情をいろいろ感じた日々でした

,Traveling コメント、TBがもしありましたら帰宅して以降に

政治利用はもうたくさん

もう靖国神社のことは放っておいてあげればいいのにと思います。 今現在、新たに戦前あの神社が持っていた役割を復活させる意味はないでしょう。戦死者・戦没者の方々に慰霊・記念の建物が欲しい、国が追悼すべきという方が多いのなら、他の施設を考えればい…

お盆

お盆で亡くなった人の魂が帰ってくる。 実家では旧盆にはお墓を掃除して、仏壇を飾りつけて、棚を作って、そうしてご先祖をお迎えしていたものでした。 改めてお迎えするぐらいなんだから、普段は仏壇の御位牌のところにもお墓にも亡くなった方はいないと考…

鉢の木

ある東京の居酒屋、土曜日の深夜のことであった。 ちょっと異様な年齢層やルックスや話し方をする男女七人が内輪でパーティーをしていた。 一人の女子がヨーロッパみやげのデザートワインを開けよう、と言い出した。その子は一時帰国していたが、もう当分の…

埋もれる

⇒【静岡地震】静岡市で43歳女性が本に埋もれて死亡 こういうのは昔から悪夢でした。亡くなられた方には(まだ本当に地震で犠牲になられたと確定はしていないようですが)謹んで哀悼を。 「天井に届くほどの高さまで、数千冊の書籍や雑誌が平積み」とありま…